
こんにちは、イチです。
「最近『せどり』ってよく耳にするけど、一体何なの?」という声を聞くようになりました。
一言で言うと、安く仕入れて高く売る ビジネスのことです。
これだけだとよくわからないと思うので、今回は高齢の僕の親父でも理解できるくらい簡単に、「せどり」について説明します。
店で買った商品をインターネットで売るだけ
「せどり」を説明すると、見出しのとおり「店で買った商品をインターネットで売る」になります。
難しく説明しようとしても、本当にこれだけで済んでしまうんです(笑)
それだとこの記事も終わりになっちゃうので、もう少し具体的に書くと、
書店、家電量販店、おもちゃ屋さん、スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、百貨店、スポーツ用品店などの小売店で安く売られている商品を買って、
『Amazon』『メルカリ』『ヤフオク』などのサイトやアプリで高く売る
というビジネスが「せどり」です。
至ってシンプルですね。
これだけ見ると「俺(私)にもできそう!」って思えてきますよね?
はい、本当に 誰でもできます!
誰でもできるので、最近はサラリーマンや主婦の副業として始める方も増えています。
インターネットやSNSで「せどり」と入力して検索してみてください。
僕のブログ以外にもたくさんのブログやアカウントが見つかると思います。
「せどり」は、特に売り先を『Amazon』にした場合に使われることが多いです。
『メルカリ』や『ヤフオク』で売る場合も「せどり」ということがありますが、その場合はもっと一般的な「転売」という呼び方をされることが多いイメージですね。
また、「せどり」は「国内で仕入れた商品を国内で販売する」転売のみに使われるので、
「国内で仕入れて海外で売る」
「海外で仕入れて国内で売る」
場合は、「せどり」と呼ぶことはありません。
「国内→国内」「国内→海外」「海外→国内」のいずれも、インターネットが発達した現在では個人で行うことが簡単になりました。
「せどり」の歴史と語源
一般の方にもだいぶ浸透してきた「せどり」ですが、その歴史はインターネットが普及した当初から行われていたと言われています。
日本で最初のオークションサイト『ヤフオク』がサービスを提供しはじめたのが1999年で、それから間もなく、『ブックオフ』で買った本を『ヤフオク』で売る人が現れたのが「せどり」の起源といわれているんですね。
そして、「せどり」という言葉は、実は大正時代にはすでにあった、ということをご存じですか!?
当時の「せどり」は、漢字で書くと「競取り」「糶取り」(「糶」は、米などの穀物を売るに出すこと、またそのものの意)という字が当てられており、米を競りで売ったり行商で差益を得る行為のことを指していたそうです。
それがいつの頃からか、古書店で見つけた貴重な本を買い、それを別の古書店に売って利益をあげる行為のことを、古本業界で「せどり」と呼ぶようになったんです。
古書の目利きができる人が本の背表紙を見て利益の出るものを取っていくことから、「競取り」が「背取り」という漢字に変化し、現在に至ります。
現在の「せどり」では、古本にとどまらず多種多様な商品が対象になっているので、漢字で表記することは少なくなり、ひらがなの「せどり」と表記する場合がほとんどになりました。
せどりで取り扱うのはどんな商品か?
「せどり」で取り扱う商品は、本当に多岐にわたっています。
いちばん多いのは、電化製品、おもちゃ、ゲームソフト、日用品・雑貨 ではないでしょうか。
これらの商品は、家電量販店や総合スーパーといった身近なお店で買うことができるので、多くの人が取り扱いやすいんですね。
その他にも、CD・DVD、ペット用品、工具、化粧品、消耗品、スポーツ用品、文房具、カー用品、そして「せどり」の起源にもなった 本 など、取り扱えないカテゴリーを探すほうが難しいくらい「せどり」の対象は広がっています。
『Amazon』が数年前に食品を取り扱いはじめてからは、お菓子や飲料を仕入れて売るせどらー(せどりを行っている人)も増えているそうです。
2年前の『カール』販売停止のときに有名になりましたよね!
そして、「せどり」では食品や化粧品などを除いたほとんどのカテゴリーで「新品」も「中古」も販売できるので、そのことも考えると、世の中にある商品の多くが「せどり」の対象になると言えそうです。
せどりの仕入先はどんな店?
先ほど仕入先として実店舗を挙げましたが、小売店であれば(利益が取れる商品があるかどうかは別に)すべての店舗 が仕入先になり得ます。
僕が実際に仕入れたことのある具体的な店舗名は、こちらの記事をご覧ください。
Amazonせどりの仕入先店舗を全公開! 見つけ方も徹底解説
実店舗以外にも ネットショップやフリマアプリでも仕入れができます。
例えば、あるネットショップで時間限定で安く売られているものを買って、他のサイトで高く売る
あるいは、ネット通販で貯まったポイントを利用して商品を買い、それを別のサイトで販売する など。
また、オークションやフリマアプリでは、販売者が一般人であることが多く、商品の価格相場を無視した「安値」で出品されているケースがよくありので、仕入先として活用しているせどらーも多いようです。
※ 『Amazon』では、一般消費者から仕入れた商品を「新品」として販売することは規約違反なので、やってみたい方は自己責任でお願いします。
僕は実店舗での仕入れがほとんどなので、7年のせどり活動の中でネットで仕入れたことは数えるほどしかありませんが、中には仕入れから販売まですべてをネットで済ませてしまう人もいます。
そのようなせどりのやり方を「電脳せどり」と呼び、自宅で完結できることから人気を集めています。
その他にも、古物商の免許を取得して中古品を古物市場で大量に仕入れたり、卸・問屋と取引をして商品を安く仕入れたりする人もいますが、仕入先が小売店以外の場合は単純に「物販」と呼ぶことが多いです。
ですので、「せどり」はあくまで、
仕入先: 小売店 → 販売先: インターネット
の場合に使われる言葉と認識していただいてOKです。
僕の知り合いの中には、ネットに自社の買取サイトを立ち上げ、フィギュアに特化して「せどり」を行っている人がいますが、これももはや「せどり」の域を超えていると言えますね。
このように、仕入先や販路を広げていくことで単純転売である「せどり」から次のステージに進んでいく人も多いので、そういう点で「せどり」は個人が物販ビジネスを始める際の第一歩と捉えられています。
せどりの違法性について
ときどき「せどりって、本当は法律に触れているんでしょ?」と聞かれることがあります。
結論から言うと、基本的には違法性はありません。
「基本的に」と書いたのは、取り扱う商品や販売方法によっては 違法になるケースがある からです。
例えば、免許や資格を持っていないのに、医療機器、医薬品、酒類を売った場合 です。
このような商品を販売しようとすると、大抵はECサイトへの許可申請が必要だったり、免許・資格の有無を確認されるので、出品自体できないことが多いです。
しかし、出品者が多いためECサイト側もすべてを管理しきれておらず、「知っていた」「知らなかった」にかかわらず資格がないのに販売している出品者がいることも事実としてあります。
このような場合は、ECサイトにバレたら何かしらのペナルティーを受けますし、仮に公的機関まで知られてしまったら、やはり何かしらの刑事罰や処分を受ける可能性があります。
医薬品や医療機器に当たる商品の確認方法は、こちらの記事でご覧ください。
また、医薬品や酒類と同じように、中古品を営利目的で販売する場合は 古物商の免許 が必要となります。
しかし、個人で中古品を販売している人の中には古物商免許を持っていない人も多く、現状ではECサイトが免許の有無を把握しきれていないため放置されている、というのが実情です。
ですので、せどりでの中古品販売は、人によっては「グレー」になってしまうこともあると言えます。
最後に、「せどり」ではありませんが、今年6月に「チケット不正転売禁止法」という法律が公布されるので、今後コンサートやスポーツイベントの チケットを転売目的で購入したり、購入したチケットを高額で転売することは完全に違法になります。
「せどり」や「転売」で違法になってしまうパターンは、この3つが主なものです。
小売店から買ったものを販売することは一切法律に触れないので、「せどりをやってみたい」という方もどうぞご安心ください!
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